情報生産機能

かつては情報生産機能は、資金提供と一体化された形で遂行されるのが一般的でした。しかし、情報生産機能と資金提供がそれぞれ独立した別の主体によって担われるような傾向が定着しました。銀行は、伝統的に貸出という形で資金運用を行ってきましたが、貸出に先立って審査を実施し、貸出実行後も融資先の監視を行うことで、情報生産機能を遂行してきたのです。貸出はその満期まで保有されるのが通常で、その意味で、銀行は自分の勘定で資金の提供も合わせ実行してきました。このために、銀行による情報生産活動の規模とそのバランスシート上の資金額の間には、強い正の相関があるのが当たり前になっていました。しかし、そうした姿は、急速に過去のものとなりつつあります。そうした変化の先頭をきっているのは、米国の大手銀行です。米国の大手銀行は自ら審査を行って組成(オリジネイト)した貸出債権をそのまま保有し続けるのではなく、大半を即座に譲渡してしまいます。譲渡先となっているのは、中小銀行や邦銀を含む米国からみた外国銀行、生命保険会社、年金基金等の機関投資家などです。
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貸出債権譲渡

こうした動きは、貸出債権譲渡(ローン・セール)と呼称されています。貸出債権譲渡の方式は何点かありますが、その中で代表的なものとして、ローン・パーティシペーションといわれる方式です。この方式の場合、借り手と貸出を実行した銀行との間の契約関係はそのまま保持した上で、銀行は他の銀行や投資家(譲渡先)との間にパーティション(参加)契約という新たな契約を結ぶことになります。